設置、分離、合体、転売、廃棄…。遊技機管理のあらゆる局面において出入番頭が大切にしていることは「実機の確認」。
例えばデータ上だけで機種を移動させるシステムでは、次第に現実の台の所在との相違が出始め、最終的にデータの信頼性が損なわれていきます。
そこで実機の確認方法として、出入番頭ではQR コードのスキャンを行うわけですが、多いときには1日に数百台をスキャンするケースもあり、ハンディターミナルの選定は非常にシビアなものになりました。
多くのQR コードスキャナをテストした結果、我々の要求を満たしたのがau E06SH (KDDI) でした。レーザーガイドによる高速で正確なQRコード認識や視認性の高い2.6 インチWQVGA 液晶ディスプレイなど、厳しい現場の声に十分応えうる機種でした。
多くのユーザー様にご満足いただいていた標準ハンディターミナルですが、稀に「スキャンしたデータがサーバーに転送されない」「破損したデータがサーバーに登録された」という事象の発生するケースがありました。
調査の結果、該当拠点がau 携帯電話のスポット通信障害地域に当たることがわかりました。
au の通信エリア内であっても、地形や高圧電線、ビルなどの影響でごく限られたエリアがスポット的に通信できない状況になる現象です。
スポット通信障害に対応するためau 以外の手段を用いる方法があります。
例えば、小型PC とUSB タイプのQR コードスキャナを用いて無線LAN(Wi-Fi)による通信を用いる方法は、ランニングコストの節約にも繋がる有効な手法の一つです。
近年普及しはじめたスマートフォンにも対応しました。
写真上:Apple iPhone3GS (SoftBank)
写真下:OPTICON H-21 (NTT DoCoMo)